家の庭に現れたイノシシ騒動をきっかけに、今回の小さなリフォームについて振り返ります。
自然と向き合う暮らしの中で、もう一つの変化——来年の春に調理師専門学校に入学が決まった娘の手料理。
にぎやかで温かな週末の記録です。
リフォームのきっかけ
庭のある別宅は、夫が結婚前に恩師から譲り受けて住んでいた家でした。
結婚後は自宅で暮らすようになり、子どもを連れて海に行った帰りなどに立ち寄る程度でしたが、子どもたちが成長するにつれ、訪れることも減っていきました。
そんなある日、別宅の天井裏にハクビシンが巣を作ってしまいました。
その重みで天井がたわみ、夫のご両親がご近所の大工さんに依頼して修理してくださったのですが、しばらくするとまた別の部屋の天井も同じように沈みはじめました。
この出来事がきっかけで、「この家をどうするか」という問題に向き合うことになりました。 2022年ごろから、いくつかのハウスメーカーに自宅売却の査定を依頼し、資金をリフォーム費用に充てる案も検討しましたが、住宅ローンとの相殺では納得のいく金額が得られませんでした。
やがて私自身、体や頭の痛みで家事が思うようにできなくなり、
自分のペースで過ごすために、この別宅をサナトリウム(療養の家)として暮らすことを決めました。
それが、2024年10月末のことです。
引っ越してみると、給湯器は壊れ、水道も飲用に適さない状態でした。
しばらくはペットボトルの水で生活を続け、最低限のリフォームを行うことにしました。
以前から新築やリフォーム案を複数比較していたため、お願いする業者はすぐに決まり、リフォーム規模を小さく絞って工事をスタート。雪が降り始めた頃には作業が本格的に始まりました。
必要最低限のリフォームにとどめたおかげで、築50年の家ならではの趣を残せたことが、今となっては何よりの幸いでした。
新しさよりも、手をかけながら育てていける“古き良き家”としての魅力が、再び息を吹き返したように感じました。
私は部屋を移動しながら、工事の進行を観察しつつ住み続けました。
2025年3月18日にハウスクリーニングが終わり、今回の小さなリフォームが終了しました。
その後、2025年4月には夫と娘がこちらに引っ越してきて、2人の息子が自宅を引き継ぐかたちで、私たち家族の生活が再び動き出しました。
庭に来た訪問者たち
そんな生活の中で、庭にはさまざまな野生の訪問者が現れます。
ある日は、庭の側溝の斜面をすばやく登っていくハクビシンの姿を見かけ、
またある日は、イノシシの子どもが庭を横切っていくのを目撃しました。

イノシシの親が近くにいると危険なため、夫が区役所に通報しました。
その後は特に被害はありませんでしたが、
「もし畑を作ったら荒らされてしまうかも」と思い、獣害対策を考えるきっかけにもなりました。
暮らしの中のもう一つの変化
家の外ではイノシシが現れ、思いがけない自然との距離を感じたこの秋。
一方、家の中では娘の成長といううれしい変化がありました。
来年の春、調理師専門学校に入学が決まった娘は、週末に寮から帰ってくるたびに料理を作り、写真撮ってブログに載せてと言います。
私は料理が得意なほうではないので、台所に立つ娘の姿は祖母のおかげだなあ、、とほっこり見ています。









庭に来たイノシシを見た娘の一言。
「イノシシ鍋にする?」
調理師の卵には、イノシシが食材に見えたようです。
ジビエの民宿。・・・出来たらすごいけど、やれそうにないですね(笑)
まとめ
古い家を壊すのではなく、最低限の手入れで生かすという選択。
そのおかげで、かつての面影を残したまま、心地よく過ごせる家に生まれ変わりました。
野生動物も訪れるこの庭で、今日も静かに季節の移ろいを感じています。


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