境界確認と湧水問題、そしていつか蛍が舞う庭を目指して

手前の新しく打たれた赤い杭から、奥のコンクリート斜面の途中に打たれたピンクのひもがついた釘へと斜めに続いている境界線。 庭づくり
手前の赤い杭から、奥のコンクリート斜面の途中へと境界線が続いています。

9月11日(木)、我が家に土地家屋調査士さんが訪ねてきてくださいました。
目的は、車庫の隣にある防火水槽と我が家の敷地との境界を明確にするためです。


防火水槽と湧水の問題

我が家の車庫の隣に設置されている防火水槽には、山からの湧き水が流し込まれています。
しかし、その水を防火水槽へ導くための太い塩ビ管が、ずいぶん前から外れたままになっていました。

外れてしまった防火水槽への湧水用の塩ビ管
外れてしまった防火水槽への湧水用パイプ。ここから湧水が車庫の脇に流れ出しています。
防火水槽全体とあふれ出した茶色い水
防火水槽の全体写真。湧水が酸化して茶色く変色し、見栄えが悪くなっています。

その結果、湧水が我が家の車庫の脇に流れ出してしまい、常に水がたまっている状態が続いています。
さらに、この湧水は地上に出ると酸化して茶色に変色してしまうため、防火水槽の前にも茶色い水が溜まり、とても見栄えが悪くなっていました。


防火水槽からあふれ出す茶色い湧水
防火水槽からあふれ出した湧水が地面を茶色く染めています。
防火水槽前の様子と溢れ出した水路
防火水槽前の全景。あふれた湧水が側溝へと流れています。

↑ 石段の下の水路にはザリガニが見られます。写真は少しピンボケですが・・・。↓

防火水槽のとなりの石段の下の側溝にいるザリガニ。少しピンボケの写真。
防火水槽の隣の石段下の側溝で見つけたザリガニです。

新しいパイプ計画と自治会館での話し合い


引っ越して間もなくの2024年11月8日、この問題を解決するために新しいルートでパイプを引く計画を区役所職員から自治会館で知らされました。
この日は、調査や計画などの説明で終わりました。

後日、2025年5月22日に自治会館で話し合いが行われた段階では、そのパイプが我が家の敷地内を通る予定となっていました。

私は「境界線をはっきりさせてからにして欲しい。」とお願いしたところ、
「工期が遅れるから境界線が曖昧(あいまい)なまま着工させてほしい。」と言われたので、
「境界線が曖昧なまま着工するのは構わないが、工事が終わった後は必ず境界線をはっきりさせてほしい。」
と、再度お願いをしました。


曖昧なまま工事を進める書類へのサイン

ところが後日、区役所から「境界があいまいなままでも工事をして良い。」という内容の書類にサインがほしいと求められました。

私は、「サインをするなら、境界がきちんと確定した書類でなければできない。」
と伝え、正式な調査をお願いしました。


土地家屋調査士さんの現地確認

そして本日、9月11日。
ついに土地家屋調査士さんが現地を見に来てくれました。
一緒に敷地の周りを見て回ったところ、
我が家の敷地も山側も草や木が生い茂っていて調査が困難な状態でした。
調査士さんいわく、「植物の勢いが収まる冬前にならないと、きちんとした測量は難しいかもしれませんね」
とのこと。

防火水槽裏側から見た湧水の様子。左側の建物は我が家の車庫です。
防火水槽の裏側。隙間から水が漏れ出し、通路がぬかるんでいます。 左側の建物は我が家の車庫です。
草取りで散乱している草木と落ち葉をどかしたら、車庫と防火水槽の間にある細い水路が顔を出しました。
車庫と防火水槽の間にある水路。湧水がここを通って流れます。

測量に備えて草刈り

少しでも作業が進めやすいようにと、私は今日、草刈りと伐採した木の移動作業を頑張りました。
明日も調査士さんが来てくださる予定なので、測量が少しでも進むといいなと思います。


斜面に横たわる大きな倒木
斜面に横たわる倒木。測量作業の妨げになっています。
裏庭のコンクリート斜面と伐採した竹や木
裏庭のコンクリート斜面。伐採した竹や木をまとめて置いてあったのでどかす作業が難航していました。
コンクリート斜面に残る伐採した枝や竹
コンクリート斜面に残された伐採材。測量前に整理が必要です。
草が生い茂る裏車庫まわり
草刈り前の裏車庫。草や木が生い茂り、調査が難しい状態でした。
草刈り後に整備された裏車庫まわり
草刈り後の裏車庫。調査士さんが入りやすい状態に整備しました。
伐採した木材や枯れ枝が積み上がった裏庭
伐採した木や枝を整理中の裏庭の様子です。
草木を除去して見えるようになった裏庭の水路
草刈り後の裏庭の水路。土に埋まって流れはありませんが、きれいになりました。
草木に覆われ、土が流れ込んで見えなくなった裏庭の細い水路
草や木で覆われた、土が流れ込んで分からなくなってしまった裏庭の細い水路。作業前は全く見えない状態でした。
東側入り口前に生い茂った草木
作業前の東側入り口前。草木が生い茂り、コンクリート斜面との境目がほとんど見えません。
草刈り後で整備された東側入り口前
草刈り後の東側入り口前。庭の横の側溝から繋がっている水路が見えるようになり、すっきりしました。

9月12日家屋調査士さんが帰った後

9月12日、朝から家屋調査士さんが来てくださって「草刈りしてくれたんですね。」と一番に言ってもらえて、嬉しくて思わず「頑張りました!」と言っていました。
私は、その日はバイトに出かけて帰ってきたら、家屋調査士さんが側溝の周りの木や草を刈ってくれた草木が集めてありました。

伐採後に積み上げられた枝や葉と裏庭の様子
私が草刈りをした翌日に、更に土地家屋調査士さんが、測量部分を伐採作業をしてくれました。
草木で覆われて水の流れが見えない側溝
作業前の側溝。草木が生い茂り、水の流れが確認できない状態でした。
草刈り後に姿を現した側溝と水の流れ
草刈り後、水の流れが見えるようになった側溝。
草取り後きれいになった側溝
草取り後の側溝。水が澄んで流れています。
はしごと並ぶきれいに整備された側溝
はしごの横を流れる整備後の側溝。
草刈り後に姿を現した側溝と水の流れ
草刈り後、水の流れが見えるようになった側溝。

側溝の整備と、いつか蛍を呼ぶ夢

上の写真の側溝は、庭の脇に通っているコンクリートの側溝の下流です。
ここは、私が「蛍を呼べたらいいなぁ」と思っている場所です。
草木がすぐに生い茂るため、春に草刈りをしたきり、そのままになっていました。
今年は整備が追い付かず、蛍を呼ぶ計画は来年に持ち越しです。

車で10分ほど行ったところには清流があり、毎年蛍が舞い飛んでいます。
今年は夫と2人で見に行くことができました。
「いつか、わが家の側溝でもこんな光景が見ることができたら・・・」
そんな思いを胸に、来年は側溝を常に整えたいです。そして、カワニナを放すなどの工夫を凝らして、わが家の側溝に蛍が訪れる日がきたら嬉しいです。

「こっちのみ~ずは、あ~まいぞ~」

童謡『ほたるこい』で来てくれたら簡単なんですけどね(笑)

側溝の上流部分と周囲の草木
側溝の上流部分。湧水がここから流れ込みます。
草に覆われて見えにくい側溝の中流付近
側溝の入り口付近。草に覆われて水の流れが確認しにくい状態です。
側溝の水面に落ち葉が浮かぶ様子。中流の下流寄り。
側溝の途中。落ち葉が浮かび、水がわずかに流れています。

土地家屋調査士さんが来てくれたおかげで、側溝の流れを見ることができ、
サワガニも見ることができました。
来年の「蛍計画に夢を馳せる」こともできました。

9月30日測量最終日

9月30日、土地家屋調査士さんがこれまでに何度も足を運んでくださった調査・測量が最終日を迎えました。防火水槽と車庫のわずかなすき間から湧水が側溝に流れ込むところに、新しい杭が打たれ、そこから山側のコンクリート斜面へと境界線が斜めに続いていることが確認されました。コンクリートの斜面には、ピンクの紐が結ばれた釘があり、藪の中にあっても確かな境界の目印として輝いています。

手前の新しく打たれた赤い杭から、奥のコンクリート斜面の途中に打たれたピンクのひもがついた釘へと斜めに続いている境界線。
手前の赤い杭から、奥のコンクリート斜面の途中へと境界線が続いています。
防火水槽と車庫のわずかなすき間を流れる湧水の様子。
防火水槽と車庫の間の細い通路。境界線と湧水の課題が重なる場所です。
山側のコンクリート斜面に打たれた釘とピンクの目印テープ
山側のコンクリート斜面、ピンクの紐が境界の釘を示しています。

この湧水が茶色くなっているのは、湧水の「酸化」現象です。主に水中に溶け込んだ鉄分やマンガンが、地層中では酸素のない状態で溶けているのに対し、地上に出て空気中の酸素に触れることで錆(さび)として沈殿する現象で、この酸化によって水が赤茶色に濁っているのです。近隣の方々もこの状態に困っているので早期解決を祈ります。

土地家屋調査士さんは測量調査の大まかな説明をしてくださり、後日、区役所の方々や私たち家族の立会いのもとで改めて、現地説明をしてくださるとのことでした。

長い間にわたり丁寧に調査を重ねてくださった土地家屋調査士さんに感謝申し上げます。

お疲れさまでした。
ありがとうございました。

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